2008年5月30日金曜日

SIX FEET UNDER #55 「不惑」

-今回の死人 -
ライラ・シモンズ・クーリッジ。95歳のおばあちゃんでリゾートロッジの経営者でしたが、朝方に便座に座りながら誕生日に死んでいました。

ネイトの誕生日。ブレンダが妊娠。ネイトの「おめでとう」という言葉にブレンダがムッとする。ブレンダ曰く、「わたしだけの望みじゃなく、同じように子供を欲しがる気持ちを持つべき」だと。同僚のジャッキーは、ブレンダの神経質な態度を忠告します。

ビリーが狂い始めたのをクレアがようやく気付き始める。何度も携帯の留守電にメッセージ。徐々に気持ちが醒めるクレアだけど、時々暴力的になるビリーに危機感をおぼえる。ネイトのサプライズパーティでハイなビリーと小競り合いになり、ビリーは車を置いて先に帰ってしまう。その後クレアはネイトの友人(リサの葬式にも来てた、ダブルデートでキャンプにいってた男。離婚したらしい。)とハイになって朝帰り。ビリーに迫られるが、怖くなって脱走。

キース&デービットは、代理母のメアリーに依頼。メアリーは引き受けることに…。(メアリーってテンションがちょっぴり変。すごくいい子だけど。)デービットはメアリーのカフェイン入りの飲み物を指摘。小姑ぶりを発揮してました。ロジャーの猫を届けに二人で訪ねると、ロジャーの妻とその子供が…。

ロジャーは既婚でGAY、家族も承知のことでした。ロジャーの子供達を美容院に連れて行く車のなかで、子供たちからセックスについてのプライベートな質問をされ、二人は困惑します。おしゃれな美容院でも、子供がGAYだのセフレだのパイだのとズケズケいうものだからデービットはあきれます。

ふと美容師と目を合わせると、自分は髪を切っていくから子供たちを先に送るようにキースにいいます。(ん…GAYってどうしてこうなんだろう…)。トイレでハッテンしようとしますがデービットは拒否(なんじゃそりゃ…)。


ネイトが家に帰ると、ブレンダが企画した誕生日のサプライズパーティが待っていました。しかし朝のブレンダとの子作りに対する相違から、二人はギクシャク。おまけにビリーとクレアが喧嘩しているのを見て、ビリーを警戒するネイトに、ブレンダが反抗。トイレの前で大喧嘩します。


キッチンに一羽の鳥が侵入してくる。(確かに見た目的に縁起のよさそうな鳥ではなかった)。窓を開けてると出て行くが、再び家に入ってきたのをネイトが箒で殺してしまう。

ルースは編み物教室で、日常の看病の辛さから解放される。マギーが施設にあずけた方がいいというが、ルースは頑なに拒否。ネイトのパーティから帰ってきたら、ジョージが不安定な状態になって、ルースに怒鳴り散らす。(こういう状況が続いていると思うと…ルースはつらそう。)

フェデリコはバネッサが子供を預けているシッターの家にクレオのお迎えに行かなかったので仕事の最中に行く羽目に。バネッサと言い合いになるが、フェデリコが今もなお別居の原因の罪を感じていることで、バネッサのフェデリコに対する感情が変化。久しぶりに家族で夕食をとります。結局バネッサとの夜を共にする(ついに復縁?なんかホッとさせられました)。

-感想-

サプライズパーティでは、珍しいコラボレーション(ジョージとビリーの病気についての会話、ブレンダとキースの子供についての会話)が観れました。そのなかで、ネイトがマギーと徐々に親密に。恋愛?というよりも、過去を乗り越えようとしてる者同士の同情心から深い仲になっている様子。でもこのことでさらにブレンダとの関係が疎遠になりそうで心配。

先々回放送の同級生の葬式で再開した、トムウィラーも来てたけど、あんな奴友達じゃねぇってブレンダに言ってたネイトにはビックリした。クレアのちょっとした発言に、スピーチでブチギれするルースにもびっくり。 招待された人たちが、フィッシャー家の殺伐とした関係にやんわりヒいていました。

ナサニエルが久々登場。ネイトになんか意味深な妙な事を言っていましたけど、やっぱ長男なのに家出したから父親的には他の二人よりは冷たいのかしら?割と絶望的なことを告示しますよね…。そういえばナサニエルの亡霊はルースには殆ど現れません…。出てきても会話する事なんてないし。

ネイトって毎日人と繋がろうとして努力してるっていうけど…ちょっと被害者意識の塊になってしまってますね。マギーに善意を入れたらお返しが出てくる自販機みたいに考えてるとがっかりさせられるんじゃない?って言われていました。

ただ、ネイトの相手が…リサにしてもブレンダにしても、変な屁理屈を持ち出す女ばかりで困りますねぇ…。ネイトがこのまま幸せになれなくて終わっていく気がします。

2008年5月27日火曜日

Dr.HOUSE Season 3 #-1 「MEANING」

患者の逆恨みで銃で撃たれたハウス、カディのケタミン投与が功を奏して、杖ナシで歩けるようになりました。杖がトレードだったハウスなのに…。

元気になってジョギングするハウス。気をよくしてか、復帰に二人の患者を担当します。一人は植物人間になってしまった妻子持ちの男性と、もう一人は一時的に全身が麻痺してしまった美人ヨガトレーナー。

美人トレーナーの方は、仮病と思いきや、壊血病。早々に退院していきました。一方の男性の方は、うめき声を察したハウスが、過去8年の治療を部下三人に洗いざらい調べさせる。相変わらず毒っ気口調ですが、男性患者と直接接して、治療しようとするハウス。その姿に患者の奥さんが、「ありがとう」と言います。今までにそういう経験が無かったハウスは妙な気持ちにさせられます。

植物人間から、意思疎通ができるようになれれば、今よりマシだという判断から、危険度の高い脳検査を患者の妻に説明するハウス。キャメロンは回復するわけではないと反対するが、妻はハウスの意見をのむ。

検査中患者が耳元から血をながすが、ハウスはさらにその原因を突き止めるために、検査を続けようとする。しかしカディは許可をださず、反対される。医学的根拠もないのに興味本位で患者を危険にさらすなということだ。真夜中のジョギング中、自分の仮説をカディの家に押しかけて説明。アジソン病で副腎ホルモン投与で治療できると主張するハウスに、カディは確証がない限り絶対ダメと、何が何でも了承しない。

翌日、確証がないことを反省するハウス。一方カディもハウスから言われて思い切って副腎ホルモンを退院しようとする患者に注射します。暫らくして患者は見事に、意識を取り戻し、車椅子から立ち上がろうとします。家族が抱き合うその姿にカディは心を打たれます。

その結果をハウスに告げようとするカディをウィルソンが止める。今回はたまたま仮説が当たっただけで、ひょっとしたら、死んでいたかもしれない。誰かが彼を抑制していかなければ、彼は自分の仮説をもとにして暴走しかねない。


-感想-

シーズン2ファイナルの危機的状況から一転、いきなり思いっきり走ってた…。足の回復に調子づいたハウスは、ローラーボードで患部に違和感が…。ん…10キロ以上もジョギングしたり、ローラーボードでジャンプとか、絶対無理しすぎ!。ハウスの態度がちょっと柔らかくなった気がする。

カディ、あんなに反対してたのに、あんた自分で注射してどうするんよ!ってつっこんでしまったけど、結果がよくて一安心。 カディの暴走の方がハウスよりも心配…。

キャメロンやフォアマンがハウスの申し出をきっぱりと断ったのに対して、「ええっと…なんミリでしたっけ?」って言ったチェイスのオトボケ振りがよかった。

2008年5月24日土曜日

SIX FEET UNDER #54 「記憶」

今回は、ジョージとその母親との関係からはじまりました。お父さんがいない家庭だったのか、お母さんが薬漬けですごい荒んでました。お母さんはジョージに手を握っててと言いながら、そのまま睡眠薬自殺。そのことが今のジョージの病気にすごく影響しているんですね。

クレアはビリーが投薬をやめてハイになってきてるのに気付いてなく、一緒になってスペインに移住しようと計画。ところがデジカメを買いにショップに行くと自分のクレジットカードが止められてることが分かり、父親の資産管財の弁護士にキレる。母親ルースに詰め寄るが、ルースもブチ切れ、「早く私の家から出て行って!」となって親子関係は完全決裂。


ビリーはますます拍車がかかって、ビバヒルで散財。クレアのカメラやレザーパンツなど、いろんなものを衝動買いしてきました。なんか破滅の道を進んでる感じ…。

キースとデービットは養子斡旋及び代理母の手続きを続けている。しかし養子斡旋所の審査の最終的状況になり、デービットがベガスで男娼とやって公然猥褻で逮捕暦があることが発覚。あの時キースは逮捕されたことは記録から抹消すると言ってたのに、おそらくベガスの警官が記録したんだという話。

養子の道を絶たれることになった二人。特にデービットは落ち込み、それでも前向きに代理母の道もあるというキースに八つ当たり。デービットは自分のせいでダメになったことを反省。ベッドでキースに謝りました。一方の代理母の面接では、順調のようでした。

ジョージは、パジャマ姿で他人の葬式に参列しようとしてネイトに止められます。ネイトはジョージの病気が深刻になっていることを心配し、ジョージがマヤの子守が好きだから、度々マヤとブレンダを連れて、実家に訪ねてるよう。

しかしブレンダは、学生カウンセリングのインターンを初めたが、暴力を振るわれそうになったりしてうまくいかない事もあいまって、自分の事を嫌ってると思っているルース達との食事が苦痛だとネイトに言う。そんな中、夕食に誘われたカウンセリングの同僚の理想的な家庭像を目の当たりにして、ネイトやマヤともこうやって毎日夕食を一緒にとることが大事だと感じて実践します。

ブレンダが来なくなった実家での食事の場で、ネイトはジョージの娘マギーと初めて顔をあわせる。食事のあと、ネイトは皿洗いでマギーと話していると、マギーが昔結婚していて、ALL(急性リンパ性白血病)で二歳の子供を亡くしていた事を知って同情する。

ジョージはルースにリストを書いてもらい、独りで買い物に行くが、母親の幻覚をみて何も買わずに帰ってきたり、昔からのポケットに食べ残しを入れる癖が洗濯するルースに発見される。ルースはマギーが近くにいてくれることで少々救われている様子であるが、ジョージと二人きりになると心を閉ざしてしまう。

フェデリコはシングル同士のお相手探しの集まりで、ヴァネッサと遭遇。復縁の気持ちが残るフェデリコに対して、ヴァネッサが積極的にシングルライフを楽しんでいるよう。

葬儀ディレクターの会議でフィッシャー&サンズでクビになったアンジェラ(S2で出目金みたいな女だって思ってた)と出会い、意気投合するフェデリコ。

幻覚が多くなり、また電気ショック療法が必要に感じてきたジョージは、マギーにルースに黙って病院に連れて行ってもらいたいと言います。マギーは妻であるルースに言わないのはまずいと諭しますが、ジョージは病気以来のルースの冷たい態度を察して、これ以上心配をかけることで、ルースに捨てられると思っているようでした。


-感想-

マヤをあやすジョージがかわいい。だから、ラストのジョージの姿にはツラくなりました…。マギーにあんな過去があったなんて。過去の重荷を背負って生きる者同士、ネイトとマギーに関係ができちゃうのかな…。そうするとかなりややこしくなりそうだけど。ルースも大変なのは分かるけど…ジョージも一生懸命努力しようとしてるんだから、もうちょっと心を開いてあげたらと思う。

2008年5月22日木曜日

雑記2008.5.22

モッカ建築士の試験の受験生だけど…働きながら勉強するっていうのはほんとにツライ。


やる気が全然でないし、帰ってきて、飯食って、一息ついたらもう10時とか11時。普段は弁当作って(といっても冷凍食品なので二分でできる。)朝7時には家を出るので6時起床。
睡眠時間を5時間きってしまうと、仕事中に意識が飛ぶくらい眠くなるときがある。ひどいときは、昼休みも弁当を食う気力がなくて、そのまま机にもたれかかって寝てしまい、チャイムと同時に起床し、「あれ?ここはどこ?今何時?」って感じでめっちゃビビってしまうことがある。

寝不足と偏食で肌荒れもひどいし、掃除も洗濯も溜まってきて…んん、はやくこの状態を抜け出したい。

職場の先輩の盗難された車が惨い状態で発見されました。なんかこうやって、ごくつつしまやかに真面目に生きてる人が突然犯罪にまきこまれるんですね…。最近は人身に関る凶悪な犯罪じゃない限り、警察も調書をとって、履歴照合するくらいしかしないし、犯罪者の抑制になるものは、良心の呵責だけ。

警察の対応もかなり悪いけど、彼らだって人間だから、自分達が、終業時刻だけを気にして過ごしているのと同様、警官だったとしても、勤務時間終了間際にパトロールでやっかい事に巻き込まれたくないと思うだろうな。ましてや犯罪なんて危険だし、気持ちが沈んじゃうしね。

昨日は職場の同じ派遣会社の子と帰宅。彼は電車通勤なので、時々車で家まで送っている。彼も転職活動&資格勉強に熱心なので、自分にとって、普段のモヤモヤとかイライラの気分転換になるのだ。
昨日は…派遣会社ってほんとに嫌だなって思うことがあって…仕事を教えてくれて大変お世話になった人が、いろいろ会社と対決あって結局退職することになったという話から、環境問題と、格差問題について漠然と二人で話した。

「自分達の親は、この子たちの時代の方がきっとよくなるという期待をもって僕等を育てられたけど、自分達は、まぁ自分は子供はいないけど、「あんた等の時代は絶対いまよりもよくなるよ」なんて言えないよね。将来に期待を持たせられない子育てって…幸せなんかなぁ…。」

「昨日まで狩りで動物を追っかけて生活してた人が、今日はインターネットをしてる。そういう世界だもんね、前に進む扉がなかなか開かないまま、どんどん自分のいる部屋にいろんなタイプの人が入ってきて、パンク寸前。そんな状態だよ。」

「全世界が資本主義という同じベクトルに向いてしまった今からは、君達はごく限られた上昇エスカレータに乗るか、それ以外は大多数の下っていくエスカレータしかないのです。みなさんは早く気付いて、常に登りのエスカレータを探して乗り続けてくださいって、大学の教授が言ってたなあ。ん…今思えば、のぼりのエスカレータなんでいったいどこにあったの?って感じだけど。」

というような、実のない会話をミスドでし続けた。持って帰って食べようと思ってた分も含めて、ドーナツを五個も食ってしまって、おまけにカフェオレも全くおかわりしなくて…すごく後悔した。

帰りの車でSTEREOPHONICS版の「HANDBAGS&GLADRAGS」を聞いた。ロッド・スチュワートの原曲(といってもロッドのもカバーだけど)に忠実なカバーだからすぐ好きになれたし、この曲にはほんとに癒される。

2008年5月16日金曜日

SIX FEET UNDER #53 「違和」

-今回の死人-

ネイトの旧友、サム・フォビアック:自宅車庫から車を出す際に、落ちている新聞を取り損ねてドアから転落、そのまま下っていく車の前輪に轢かれて死亡。

治療のおかげで徐々に回復しているジョージに対し、ルースは看病疲れと孤独感から冷めきっています。ジョージの娘、マギーが様子をみにやってきますが、マギーは父親の回復状態を安心しますが、ルースの態度から、父親がルースに迷惑をかけていることを察します。
マギーが帰る前夜、三人でアイスクリームを食べているとき、自分の好きなアイスがないとジョージが突発的に癇癪を起こす。ルースが「こうなったらどうにもならない。わたし独りでは手に負えない」とマギーにもう少しいてほしいと泣き出します。マギーは残って様子をみることに。

ブレンダはインターン研修で、物騒な地区の無料クリニックを選びますが、初日からショックを受けて、母親のコネを使って、大学の学生のカウンセリングに変更。

ネイトはサムの葬式でもうひとりの旧友トムと再会し、バーに出かけます。歳をとった事を悔やむトムに対して、ネイトはこの歳まで生きられた事に感謝しているといいます。今この瞬間に満足しているかどうか考えるべきだと。

キースとデービットは着々と子供の計画を進める。キースはデービットと自分の遺伝子を持つ子供がほしいと、クレアに卵子を提供してもらうように頼んでほしいとデービットに言いますが、デービットは一番大事なことは子供の人生だとキースに言います。

キースは自分の育てる子供が、男であれ女であれ、どこかしらデービットに似ていたら最高だと思ったからだと言います。それを聞いてちょっと嬉しかったデービットは、「どこかは似るさ」とキースに言います。

クレアはネイトの結婚式での写真を新しい作品として、展覧会のディレクターに持っていくが、褒められはしたものの、作品としては売れないと言われます。ビリーは現役でアート活動をしている友人達と食事をしてる会話の中で、学校の助教授としての生活に追われ、自分の過去のアーティスティックな内面を失くしてしまったことを悩み始め、感情を抑制する治療薬をトイレに流してしまいます。

今回一番ショックだったフェデリコ。ネイトの結婚式に一緒に行ったシャロンとランチの予約をするも、翌日も全く連絡取れず、「ひょっとして何かあったのでは…」と勝手にシャロンのアパートの管理人さんに頼んでシャロンの部屋を開けてもらいます。フツーに部屋にいたシャロンは、「あなたとはもうナシだと、察してくれると思った」と言います。かなり本気だったフェデリコは、バネッサの所へ行き、シャロンは死んだと嘘をつき、バネッサの同情をかいます。

-感想-
自分の母方の祖父も祖母が癌でなくなってから、認知症が一気に進んで、今は老人ホームにいますが、まだ実家にいたときは、夜中に亡くなった祖母を迎えに行くといって出て行ったり、すごく暴力的になったり、と思うとひたすら謝って泣き出したり…。自分が訪ねていった夜は一睡もできませんでした。ルースも独りそういう事になっていたかと思うと、張り詰めてたものが一気に崩れて泣き出した気持ちがすごく分りました。

キースの理由がなんともうれしかった。本気で愛されてるデービットがうらやましい。
羨ましいのは、ネイトとデービットの兄弟関係もほんと理想。兄の昔の悪友の一人がイケたとか、そういう会話を兄弟でできるってすごくいい。

にしても、S4から帰ってきたビリーがダントツかっこいい。ビリーと寝れるクレアが羨ましい。

2008年5月15日木曜日

NIP/TUCK #59 「ガラ・ガリャルド」

ショーンが家を売却することになり、買い手の夫婦が家を見学、お香を焚いて、邪気をはらっています。そこに(何故か)エスコバルが子供部屋に…。

エスコバルの妻ガラがコロンビアで誘拐された際に切り取られた胸の再生手術をしろとクリスチャンとショーンに迫るが、二人はエスコバルとの過去の清算が終わったことで、強気に拒否。

エスコバルはミシェルに近づき、クリスチャン達に女房の手術をさせないと、ジェームスの仕事を引き継がせると脅迫。ミシェルは、その施術を自分でしようと、ショーンにメディカルスクールに復帰すると嘘をつき、豊胸手術を見学、ショーンにあれこれ質問する。

ショーンがミシェルがメディカルスクールに復帰することを聞いたクリスチャンはミシェルを不審に思う。
夜、ミシェルがクリニックに向かい、助手の女と共ガラを手術しようとしたとき、つけてきたクリスチャンにミシェルが見つかり、ジェームスがエスコバルのボスで腎臓売買の組織を手伝っていたと告白。クリスチャンはショックを受けます。

結局、ミシェルを助けることになったクリスチャンはショーンとリズを呼び、ガラの胸の再生手術をみんなでやることに。

マクマナラトロイの経営権及び自宅の売却で、お金を作ったショーンは、マットのところを尋ね、生まれてくる子供の教育費としてお金を渡します。キンバーとうまくいってないことを察するショーンはマットをはげまします。

エスコバルの妻ガラの退院日、リズが隠し持っていた銃でエスコバルを撃とうとします。しかし、説得されてガラに銃を渡した瞬間、エスコバルが射殺されてTHE END。 妻は旦那の死体をほったらかしてさっさと出て行ってしまいました。

死体とともに残された三人は、凶悪犯罪の逃亡者であるエスコバルの死体処理に困ります。しかしクリスチャンにいいアイデアが…。食肉を巻いた遺体をワニに食べさせるのが、あと始末のお決まりパターンって感じで、これですべてが万事解決。

ロスに移住し、医者が多数在籍するクリニックの勤務医になったショーン。ショーンが手術をしているところになぜかクリスチャンが入ってきます…。今回の騒動でミシェルを信じられなくなったクリスチャンは、クリニックを共同権をミシェルに売却、婚約も解消してショーンを追いかけてハリウッドにやってきのでした。


-感想-
凶暴なエスコバルを完全に尻に敷いていた妻ガラ役の女優さんって、SFUでフェデリコと不倫して家族を崩壊させたストリップダンサーのソフィアでした。 SFUではすっごいムチムチボディを披露していましたけど、今回は切り取られた乳房だけでしたネ…。

ショーンがマットを抱きしめてマットがショーンの肩で泣くシーン…ホントすごく切なくて感動。涙がポロポロ出てしまった…。
ショーンから諭されたキンバー自身もクリスチャンやカーバーとの不幸な過去を背負っていて、幸せになろうと懸命になろうとしてるのもわかるし、いろんなことがありすぎて、複雑になった人間関係にそれぞれが悩んでいる感じでした。

クリスチャン、やっぱりショーンを追いかけてきました。「信じられるのはお前だけだ」というクリスチャン。友情以上で、恋人でもないふたりの堅い絆を感じました。

マイアミのマクナマラトロイから出てしまった二人だけど、これからハリウッドに拠点を移すとなれば、日本語タイトルの「マイアミ整形外科医」はどうなるんでしょうか…。

2008年5月11日日曜日

NIP/TUCK #58 「ウィリーウォード」

ミッシェルはウィルバーを養子に迎えることを決意、クリスチャンの念願がかなう。しかし、ウィルバーの腎臓を狙うジェームスの影が…。腎臓を二つ取ろうとしてたところがかなり怖い…。

クリスチャンにもいきなり久々にウィルバーの母親ジーナがクリニックに出現し、共同親権を持ちかける。ミッシェルとウィルバーと共に食事に来たレストランで、ミシェルはウィルバーを引き取る決意をする。めでたしめでたしの雰囲気の中、ジーナが乗り込んできて大騒ぎ。

家族を手放したショーンは、クリスチャンに嫉妬を抱き始める。そんな中ショーンの患者に腹話術師が、自分の人形と同じ顔にしてほしいとやってくる。その姿を見て、自分とクリスチャンの関係とダブらせてしまう。

手術中、ポピーがいきなり泣いて乱入、リズとのやり直しを迫るが、リズは突っぱねて恋が終わりました。(そんな状態になってたとは…。)

久々の登場キンバーもマットとのセックスがうまくいってないことを、団体のセラピストに相談。マットもそのことで、クリスチャンに相談に来るが、望んでないショーンが勝手にベラベラとカウンセリング。
マットはキンバーと共に仕事をしていたポルノ製作車を招いてプライベートビデオを撮ることを提案。ヒいていたキンバーも、昔の仕事仲間との再会に気をよくして、撮影開始。しかしそのビデオがネットで無断で流されて、そのことで、協会の専属医師からお叱りを受ける。

公園でブランコに乗るウィルバーが、クリスチャンとミシェルが目を離した隙に、誘拐される。ミシェルはジェームスの仕業だと思い、自宅に帰って銃を探す中、ジェームスがその銃を持ってミシェルに迫る。
ジェームスは、昔腎臓の病気を患った子供を亡くし、その悔しさから腎臓の闇売買に関るようになったと告白。ミシェルが殺されるか!と思ったけど、ジェームスがその銃で自殺する結果に…。

ウィルバーを誘拐したのはジーナ。しかし、大泣きされたために、結局クリスチャンに手渡すことに。ジェームスとジーナの件が一気に解決したので、ようやく幸せになれそうかなって思った矢先、ミシェルの車にエスコバルが…。ジェームスがエスコバルに雇われてたとは…。

家族をなくし、クリスチャンも家族をもって今まで通りの関係とはいかなくなることに、虚しさを感じたショーンはクリニックを去ることを決意する。

-感想-

腹話術患者のカウンセリングで出てきたクリスチャンの人形には夜中にも関らずゲラゲラ笑ってしまいました。

ジェームスが豪快にミシェルの自宅で自殺。ちょっと意外な展開でした。ショーンが何度目かしら?の出て行きます発言。どうするんでしょうか…。
ジーナは何でいまさらでてくるのかよく分らなかったけど、クリスチャンが結婚し、家庭を持つことが気に喰わなかったんでしょうね…。
ショーンの家でも、ミシェルの家でも殺人現場になったのによく普通に住んでられるなぁって思います。
エスコバル(なんか生まれたての両生類みたいな顔してた)問題が今シーズンラストのテーマかしら…。

殺人事件とチンパンジー

最近女子高生や女子中学生が、無作為に殺されたり襲われる事件が多発している。
若い人、子供が犠牲になる事件は特に気の毒に感じる。自分が15歳くらいの歳に、突然命を奪われたらと思うと…殺された女の子達は、一体なんの為にこの世に生を受けたのだろうって思う。と同時に、自分の人生が、あかの他人の人生の使い捨ての玩具のような存在になると思うと、ハラワタが煮えくり返る思いだ。

何日か前に、ナショジオCHで、チンパンジーの生態についてやっていたのをチラッとみたのだが、人間とチンパンジーの共通点として、同類をただ”殺す”という目的だけで殺してしまう性質があるという。オスのチンパンジーが群れをなして、別の群れを襲い、その群れの子供の頭を食べるというとてもチンパンジーのイメージでは考えられない、凶暴性を持っているのだ。

チンパンジーが、人間のDNAと2%としか違いがないというのは知っている人も多いと思うが、それ故にチンパンジーは、日常の基本的な喜怒哀楽の感情も、人間と同じように感じている。ウサ晴らしや、殺意といった感情もしかりというのだ。

番組では、人間がチンパンジーの住む森を畑に変えてしまった事で、人間との接触が多くなり、結果人を襲うケースが多発していると紹介されていた。幼児を連れてジャガイモを取りに行った母親が、子供を奪われ、頭を食べられたケースを紹介してて、胸が痛くなった。

っていうかチンパンジーと、女子学生殺害事件の犯人とを一緒に考えるの?って言われそうだけど、番組で興味深かったのが、同類を直接の生存競争という理由意外で、故意的に殺すという行為ができる動物は、人間とチンパンジーだけらしい。ということは、生物進化的な観点から言えば、人は誰しも本来残虐な行為ができる感情をもっていることになる。

人は誰でも、あんな残虐な行為は到底考えられないと思うであろうが、そのような感情は、我々人間が生物的進化を辿ってきた過程の中で、備わった(というか備わってしまった)当たり前な感情なんだという。さらに言えば、犯人の精神状態を鑑定する基準にも影響するのでは…。その辺りははっきり分らないけど、つまり誰でも凶悪になる可能性があるという、その認識をもつ事が、結果的にそういうサイコな行為や、集団心理の間違った方向を未然に防止する基礎となるということを教えられた気がする。


どのような理由であれ、無残にも命を絶たれた本人や家族が負った心の傷はは計り知れない。一刻も早く犯人が逮捕されてほしいと思う。

2008年5月10日土曜日

SIX FEET UNDER #52「純白」

今回の死人

冒頭、自分の言いたいことをハッキリ言えない事を悩む女性が、セラピストとのカウンセリングを機に、友達や父親に自分が感じてる事をありのままに告白し始める。恋人にもそうしたところ、カッとなられて座ってたアンティークの椅子を取り上げられた際に暖炉の薪用真鋳台に目が刺さって死亡。


リサとネイトの結婚ビデオを見て、自分達の挙式を想像するブレンダ。その中で、リサと義弟ホイトが言い合ってるシーンを目にするネイト。ブレンダは妊娠後どうも調子がおかしそう。


ジョージの病気が深刻に。ルースは独りで看病にほとほと疲れています。クレアも美大休学して、ビリーと付き合うようになり、自分の間違った選択をクレアが笑ってるんじゃないか…そのことでクレアと距離がある様子。結婚式の写真をクレアが撮影中、ジョージがジャケットにワインをこぼしたのを撮ったクレアにルースが激怒、クレアをビンタしてしまう。


クレアはビリーと付き合い始めるが、姉ブレンダに対する双極性障害を持つビリーが、ブレンダとネイトの結婚で、症状が再出しないか心配している。


フェデリコはフィッシャー家に居候しながら、離婚後独身になって、恋人模索中。ルースはジョージとの結婚を急ぎすぎたと感じ始めて、フェデリコに一時の感情に流されたらダメとアドバイス。バネッサとの関係は、離婚後の方がうまくいってる感じ。フェデリコはまだ未練がある様子。


結婚式二日前、ブレンダが流産。結婚式を延期しようと言うネイトにブレンダは意地をはって予定通りに式を挙げたいと言う。ブレンダは流産したことを恥と思い、みんなに妊娠したことを言いふらした事を後悔する。母マーガレットは流産したことを察知、よくあることだと娘を励ます。



デビット&キースはほかのカップルより一番安定している感じで、養子を取るか、はたまた代理母を選ぶか検討中。血縁を重視して代理母を望むキースに対して、親のいない恵まれない子達が大勢いる中で、子供を育てる上で血縁は関係ないとデビットは言う。結局どっちも育てようという結論に。


ネイトはブレンダとの子供がダメになった事、母親ルースの事でどうして幸せになろうとする自分にはなんでいつも不幸がつきまとうのか悩む。


―感想―
一年ぶりについに始まった最終シーズン。決してスッキリ感がない、ドンヨリと重たくて虚しい空気の中で、それでも前向きに幸せになろうとする人々の姿を描いたヒューマン系ドラマの最高峰といわれるだけあって、観てていつも自分の生き方について、考えさせられる事が多い。

ジョージがあんな深刻な状態になってるなんてショック。ルースは気の毒だけど、心の底ではこうなる事がわかってたなら、こんな男と結婚しなきゃよかったって気持ちがあるような気がする。

ネイトも度重なる不幸で、被害者意識をかなりもってる感じ。でもいろいろあってもS4でリサとの事が一応きりがついたので、何でも前向きに考えようとしてる気持ちはわかる。

フェデリコも一度の過ちで家庭を奪われた割には前向き。でも本音はやり直したい気持ちでいっぱいなんだろう。デビット&キースはどうなるんだろう、ゲイのカップルが子供をもって家庭を築くドラマって、まともに見たことないから期待したい。

今のビリーはかっこよくてステキ。クレアは今の髪型が一番似合ってる気がする。お互いがアーティストだから、これからなにかと問題おきそうな予感。