2008年7月5日土曜日

SIX FEET UNDER #60 「境界」

-今回の死人-

ローレンス・ホール・マシソン(34)。山をトレイルランニング中、ピューマに襲われて即死。(カリフォルニアには数は少ないものの野生のピューマがいるそうです。一瞬何に襲われたかわからずビックリしてしまいました…)

救急車を呼んだマギーは親族ではないために救急車に同乗することを拒否されます。仕方なく車で搬送先の病院へ向かおうとしたマギーの携帯にブレンダから電話が入ります。
しかし怖くて直接ブレンダに話せないマギーは、自宅で家族団欒中のデービットのところに電話を入れます。

マギーからネイトの状況を聞き、ブレンダに電話して欲しいと言われて、デービットはネイトがAVM(動静脈奇形)だった事を伝えようとしますがマギーは電話を切ってしまいます。

デービットはブレンダの自宅に電話します。驚くブレンダは訳が分からず、誰から連絡を受けたのかデービットに聞き出だそうとしますが、デービットにはマギーとネイトのおおよその見当がついていたために、どこからの電話かは言わず、とにかく病院に行くようにだけ行って電話を切ります。

クレアはテッドと共に、お堅いレストランで食事中、イラクとの戦争について保守的なテッドと対立して言い合いになります。そこにネイトが倒れたとの連絡が入り、テッドと共に病院に向かいます。



病院に着いたマギーは、診察カードの記入事項に、ネイトについて何も知らないので、全く書けずにうろたえてしまいます。まもなく到着したデービットはマギーと共に、医者から倒れる前の状況について質問されます。
デービットは二年前AVMの塞栓術を受けて以降は症状がないこと、マギーは倒れる直前腕がしびれていたこと、(セックス)による絶頂をむかえて間もなかったことを医師に説明します。


CTで検査されるネイト。そこにブレンダが…。マギーは自分のうちでネイトが倒れて自分が救急車を呼んだことをブレンダに言いますが、二時間も前のことなので、どうして自分に連絡がこなかったのか怒りがこみ上げてきます…が、まずはネイトの無事を祈ることに専念することに…。
夢の中でマギーとキスするネイト。

クレア達が到着し、ネイトの検査結果を待つ五人。そこに脳神経外科の女医が結果を報告、脳内出血が確認され、症状は軽いものの緊急手術をすることに。五人はまだネイトとの面会は出来ません。手術のサインをもらおうとした医者がマギーをネイトの妻と勘違いしてしまう…。

一方、ハイラムとキャンプに出かけている為、ルースにはネイトの緊急事態の連絡は届きません。ハイラムの強引な求愛を拒絶するルース、夜中テントから飛び出してしまいます。翌朝の薪拾いも、セックスについて大喧嘩。ルースは怒って独り徒歩であてもなく下山しようとします。彷徨った後、太極拳をする中国人の集団のバスに同乗させてもらい、帰宅することに…。


手術待合室で待つ五人。マギーはバツが悪いため帰ろうとしますが、ブレンダがひきとめ、マギーから倒れる前に二人で何をしていたのか尋問し始めました。しかしマギーは「二人で話していた」というだけでそれ以上はしゃべろうとしません。



長い間待合室で待ったところに、ようやく手術を終えた女医が報告にきます。
新しくできたAVMが脳内で破裂していて、ヘルニアと脳浮腫を引き起こしていたために、止血、脳圧を下げましたが…意識は回復せず昏睡状態にあるという結果でした。
どれくらいその状態が続くかも分からず、今回のことで記憶障害や言語・運動障害などの後遺症になる可能性もあるとのことで、悪い報告に五人はショックを受けます。

             昏睡状態のなかで…ネイトはブレンダに決別


翌朝目を覚ますネイト。そこにはブレンダがそばにいました。検査結果も順調で医師の話ではこの感じだと1,2週間で退院できるかもという朗報にみんな安堵します。
デービットとキース、ダレル&アンソニー、マギー、フェデリコ、次々にネイトのお見舞いに来ます。やがてブレンダがマヤを連れて再びネイトのもとに。ネイトに抱きつくマヤ。


ブレンダは思い直して関係の修復を問いかけますが、ネイトの出した結論は…もう一緒にやっていくことはできない…。


ブレンダにとってあまりにも辛すぎる決断でした…。


デービットはネイトに付き添ったその夜、夢の中で、ヒッピーな風貌でネイトをバンに乗せます。バンの後ろでマリファナを吸いながら二人はハイになります。運転しているのはナサニエル。やがてビーチに着き、あまりの美しさにネイトは服を脱いで泳ぎに走ります。止めるデービットですが、ネイトは波の中に消えていきます…。

   うたた寝から目を覚ますと、ネイトの心拍モニターが止まっていました…

          ナサニエル・サミュエル・フィッシャー・Jr 享年40歳。

-感想-

あんまりにも哀しすぎる結末に思い当たる言葉がありません…。結局、倒れてから二日後、どうしてこんな急に逝ってしまうんでしょうか? いったいどうしたらこんな哀しい結果になるの? 

今回ブレンダには心の底から同情しました。覚醒した後のネイトの言葉があまりにも残酷すぎる。一緒にやっていけないだなんて…。

結婚してそんなまだ経ってないでしょ、彼女はこれから希望を見出して頑張ろうとしてたところだったのに。こんなショックから、彼女は独りで出産を迎え、二人の子供を育てていくんですよ…ホント…やりきれない想いです。

                  幸せを誓った二人なのに…


ネイトの人生は…確かにいい人生だとは言えなかったと思います。ブレンダとの破局、AVMとその困難な手術。リサとの結婚生活、リサの失踪、不倫。どれも不幸の連続でした。
でも、たとえそうだとしても自分にはどう考えてもブレンダとの関係に対するネイトの決断が正しいとは思えませんでした…やっぱり身勝手過ぎる。ネイトが、そんなにも追い詰められるほどの結婚生活だとは思えなかったし。

結婚してからブレンダは仕事に家事に子育てに、全然文句なしにやってたし、リサのようにある意味ゆがんだ主張もなく、ごく当たり前に結婚したパートナーのサポートを欲していただけのように感じていたんですが…。だからネイトがなぜあんなに離れていってしまうのか、ちょっと理解できませんでした。

彼の、身勝手に見えて、ある意味素直で純粋な心が、彼をサポートしている周囲の人間を振り回してしまう、そういう風に思えました。
マギーに希望を見出したのか、妙にときめいていたネイトだけど…対してマギーの気持ちはネイトほどないのは観てて明らかでした。もしマギーと一緒になろうとしても、ネイトの過剰な期待・希望が、逆に悪化させるように思えます。


自分的には、何一つしっくりこないままネイトは死んでしまいました。次回はネイトの葬儀だけど、ネイトに対して周りの人間がどのように考えていたんだろうか、次の放送観るまで分からないです。ただ、ルースは後悔必至でしょう…。








4 件のコメント:

Garoto さんのコメント...

ネイトの病気が再発!は想像がつきましたが、すぐに意識も戻って経過は良好?と期待させておいてあの最期は。ショックです。
この経過を何も知らされていないルースが、その後取り乱す様子が目に浮かんで・・・辛いですね。
ブレンダもマヤと生まれてくる子供とどうやって向かい合っていくのか、この先大変です。

匿名 さんのコメント...

昏睡状態がいつまで続くかわからないと言われていたのが翌朝でしたからね。それに1、2週間で退院って言われたのに。

帰宅したら長男が死んでたなんて…想像したくないですね。

匿名 さんのコメント...

お邪魔します。
ブログをお持ちでしたんですね。気付くのが遅くなりました。

やっぱりネイトは自分勝手だと思います。マギーに希望を見出していたけれど、彼女と一緒になってもまた不満が出て来るんでしょうね。マギーを愛していたとしても、家族もちで家族も増えようとしているところなので、通常は一旦考えるものでしょう?自分のことしか考えてないんですもの。

あと三話ですね。どう締めくくるのか期待と不安でいっぱいです。

匿名 さんのコメント...

コメントありがとうございます。

何でも許してくれそうなマギーだけど、彼女もおそらく結局は「止まり木」なんでしょうね…。ネイトは安らぎに拘りすぎてただ狭い世界を彷徨ってるような気がします。


ウィラって名前だけ決められただけでも、せめてもの救いでした。ブレンダは大変だけど、何とか幸せに向かって欲しいと願います。