2008年7月19日土曜日

SIX FEET UNDER #62 「雑音」

今回の死人


ポール・ロナルド・ダンカン(22)イラク戦争で両足片腕を切断され、入院中に犬の安楽死用の薬を心臓に注射して自殺。


ネイトの死から6週間経っても、デービットとクレアは立ち直れない様子。特にクレアは自暴自棄になり派遣勤め先を辞職、暴れだすクレアをテッドが家まで送ります。


自殺した青年の葬式の段取りの為、遺族の母親と姉が来ますが、義足義手をつけて軍服を着せようとする母親に対し、青年の実情を隠そうとしてる母親が気に食わない姉との間で喧嘩になります。
姉の気持ちを察するデービット。


フェデリコはフィッシャー&ディアスの将来について話をしたいとデービットに言いますが、デービットにはまだその気持ちになれずにいます。と、そこへテッドに連れられてクレアが帰宅してきますが、遺族の車に「兵士に支援を」のステッカーを見たクレアが、アメリカのイラク侵攻に対する自論を遺族にぶちまけて、遺族を怒らせ大騒ぎになります。

ひと悶着の後、なおも経営について話し合う機会をいつにするのかと聞くフェデリコに、デービットはやけになって「全部あげるよ!」といって鍵を投げつけてしまいます。


マヤが中耳炎になり、ルースとジョージはマヤを病院に送ります。駆けつけたブレンダに、ルースはブレンダには出産と子育てがあるので、マヤと引き取りたいとブレンダに話します。
ブレンダはマヤを取られることに抵抗し、言い争いになるところでしたが、ルースは自分から身を引き、先に帰ってしまいます。
残されたブレンダに、ジョージは今のルースの心情を気遣って「今のルースにはマヤしかいない」と言います。そこにネイトも現れてブレンダにマイナス発言。(死んでからのネイトは全くブレンダに対して酷な事しか言わないので…ムッときます。)ブレンダはジョージにマヤを連れて帰ってもいいと言ってしまいますが…。


テッドはクレアに水を飲ませて落ち着かせようとしますが、彼女は今度はテッドに八つ当たり。
車のキーを返せといいますが、不安定な精神状態にあるクレアに車の運転はさせられないとテッドは渡そうとしません。
テッドに出て行くように吠えまくるクレアに、テッドはキーは明日返しに来るといって去りました。
しかし、クレアは引き出しから合鍵を見つけて、夜な夜なネイトのお墓に独りで向かいます。


ネイトと話するクレアですが、獣が出てきて怖くなり、急いで車で逃げ帰ろうとしますが、脇から急に鹿が飛び出してきて、車がひっくり返り…。

朝方クレアが帰宅してない事で、心配するルース。クレアは…無事でした。朝になって携帯でよんだ引き取りのレッカーがようやく到着。




ダレルとアンソニーを学校から連れ出して家で過ごそうとするデービットに、無理やり早退させられた二人は困惑します。
家でピザを作っている途中、ネイトが扮したジェイクの亡霊が家に乗り込んできて、ダレルをナイフで刺す幻覚をみるデービット。そのうちにピザが焦げてキッチンから煙が…。
子供たちには最近のデービットは異常としか思えません。
キースは落ち着くまでしばらく子供と離れた方がいいとアドバイスします。




フェデリコはデービットの携帯に仕事に来るよう留守電を入れますが、全然連絡が取れません。
どうにも一人では対応できなくなったので、バネッサに仕事を切上げて葬儀を手伝ってもらうよう懇願、バネッサはしっかり仕事をこなします。
その夜フェデリコは売りに出ていた葬儀屋を買い取って独立することを家族に話します。



マヤを取り戻そうと思い直したブレンダが、マヤを引き取りにフィッシャー家に迎えにきますが、マヤの荷物を用意していないルースとジョージ。
ルースはやはりマヤは自分達が育てた方がいいとブレンダに言いますが、ブレンダは警察を呼んででも連れてかえると強気に反発。
言い合いになるルースとブレンダでしたが、ブレンダがいきなり破水。混乱するブレンダをルースが病院に連れて行き、お産に立ち会います…。


-感想-





クレアの車の横転にはほんとに驚かされました。クレアも死ぬの?…そんなまさかと思ったけど、違ってホッとしました。にしても、ブレンダはともかく、クレアとデービットの自暴自棄ぶりには、「ネイトにそこまで思い入れてたなら、もっと生きてるときに…」って気持ちもちょっぴり感じました。確かに要所で兄弟愛を感じるシーンはありましたが…。

ネイトの発言は相変わらず納得いきません…皮肉とか嫌味を言うなら正直そんなに出てこなくてもいいのにって思います。ナサニエルの場合も大概嫌味を言ってたけど、ネイトは生きざまを観てきたから余計にそう思うのかしら…。

マギーは、やっぱりこの状況じゃ去るしかないでしょうね…。父親ジョージに対して思ってた感情がはじけていました。
シブリー家もジョージの離婚と再婚の繰返しで家族の愛情が欠けてたんだなって。今更それをぶつけるのもどうかと思うけど、ジョージの病気が無ければマギーも前の仕事を辞めてLAに来る必要が無かったんだから、ジョージにキレる気持ちは分かります。


フェデリコは完全に家族を取り戻しましたね、バネッサが喪服着て遺族と会話するシーンは新鮮でした。

ビリーがめちゃいい人間に成長してましたが、ブレンダがビリーと一線を越えそうになったのが夢でよかった。ブレンダはネイトの心無い発言と格闘しながら、だけど自分の力で強く生きようとするエネルギーは感じられました。

そして突然きてしまった出産。ルースが立ち会うという展開がまた泣ける…。

来週は拡大版の最終回。大切なものを失って、苦難を乗り越えたそれぞれの人間が、ひとつの家族としてまとまっていくことを期待したいです。

6 件のコメント:

Garoto さんのコメント...

クレアのキャデラックはこのドラマの象徴に思えていたので、クレアが手放した事でドラマも終わりなんだなと寂しくなってしまいました。
ネイトがあちこちでつぶやく雑音、言い残してる事がたくさんあるのかもしれないけど、そろそろみんなを解放してあげて欲しいです。
いよいよファイナル。明るい未来が待っていればいいのですが。

匿名 さんのコメント...

>Garotoさんへ
そうですね。クレアも泣いてましたし…。クレアは若さゆえに極端に尖がってしまうところがたまにキズですね。

あのテッドが意外と彼女の支えになってることや、車が廃車になったことで、自分の考えを主張しながらも、他人との相違を尊重できるような、そういう大人に変わっていかなければいけないという変曲点だったような気がします。

匿名 さんのコメント...

ブレンダのアレが夢で良かったです。夢の中でもそうなっちゃうというのは、潜在意識ではビリーとOKなんでしょうけれど。結婚してから社会適合者に近づいたので、それはアカンでしょとさすがに思ってくれたようです。

実の兄が死んでまわりのことがどうでもよくなってしまうのは、わからなくも無いですが。クレアはまだ若いから・・・好きなこと言ったり、仕事もいい加減なのかなぁと思いますが。ディービッドまでサボっちゃうとは。あの状況で一人で仕事をさせられるフェデリコが気の毒でした。

匿名 さんのコメント...

>夢野さんへ
ビリーはブレンダへの想いはふっきれたんでしょうか。自分的にはかなりまともでいい男に変貌したように思えますが…。
ビリーにしてもジョージにしても、病気が酷い時には、こんなひどけりゃ治らないかもって気持ちにさせときながら、結構ケロっとなって登場してきますよね。

フィッシャー家は感情の表現が不器用なんだと思います。キースぐらいの付き合いも長くて、懐の大きい人間じゃないとあれじゃ周りが引きますよね。

フェデリコは独立すべきだと思います。ネイトやデイブのコケにされてきた面が結構ありましたからね。

匿名 さんのコメント...

もうなんか、ファイナルに向けて、これでもか!
って感じになってきてますね…
登場人物全てが最期まで気になってしまうなんて
このドラマくらいです。
ブレンダが何か変わるとしたら、やはり出産後に
変化するのかもしれませんね。
皆が良い方向へ向かう終わり方を、心底期待します。

匿名 さんのコメント...

>suubiさんへ
いろいろありましたが今度が最後ですね。
ネイトが亡くなってみんな大ショックだったけど、今回の最後にはなんとなくいい方向にむかっていくような兆しを感じました。なんとかいい方向に向かってほしいですね。