2008年12月20日土曜日

SHARK/カリスマ敏腕検察官 第7話 「15年後のデジャヴ」

8歳の少女エミリーが公園内で殺害遺体で発見される。犯行の手口が、15年前ターニャという少女殺害事件と似ている事に気づいたスタークは、同一犯の犯行だと確信する。この15年前の事件では、スタークが被告側デイビスの弁護人、検察側はデブリンが担当しており、デイビスは有罪とされ、彼は今も服役中なのだ。

デイビスは冤罪だと確信しているスタークは、ライナに頼んで秘密裏にターニャの事件について徹底調査するよう要請します。
公園付近の線路沿いに路駐してた車の所有者から容疑者は10人に絞られ、スタークはその顔写真を持って、刑務所のデイビスに確認しに行くと、彼はその中の一人、ビーミスという男がピザ屋の服装をしてターニャに接触していたことを証言します。

ビーミスと面会するスタークは、わざとターニャの写真を彼に見せて反応をうかがいます。一瞬動揺した彼の顔を見て、スタークは彼に対して市警に24時間監視させる措置を取ります。

マデレンとケイシーは別の容疑者を特定し、スタークに報告しますが、スタークはビーミスに絞り込んで捜査する模様。一方デブリンはスタークがターニャ事件と関連付けて調査していることに気をもんでいます。

エミリーの口周りの発疹が殺虫剤を吸わされたことによるものだという検死報告から、造園業者のビーミスの家宅捜索が始まりました。彼の車からエミリーと同じ金髪の髪の毛か発見され、ビーミスは容疑者として拘束されることになります。

スタークは部下達をターニャ事件があった公園に連れて行き、15年前のいきさつを彼等に教えます。
さらに二つの事件を関連させることでより有利に事を運べるとして、デブリンにも、ターニャに殺虫剤が使われていたどうかを調査する許可を求めます。
デブリンは冤罪で自分の経歴にキズがつくのを恐れて反発しますが、スタークの気迫に折れる形で渋々承諾します。

ライナはターニャ事件の資料から、当時公園職員にターニャが赤毛の男と話しいているのを目撃した者がいたことを突き止めます。同時にマデレンからターニャの検死で同種の殺虫剤が検出されるが、ビーミスの車で発見された金髪はエミリーのもと特定することは出来なかったという報告がなされます。

目撃者に接触するマデレンとライナ。彼に話を聞くと、どうもデブリンが彼の証言をもみ消した疑いのあることが判明します。スタークはデブリンに抗議しますが、デブリンは出世のために上司からの指示に従ったと告白します。

ビーミスの車から発見された金髪がエミリーのものだと証拠付けるネタを見出せないまま、解決策をねるスターク達。囚人のデイビスを証言台に立たせる事は、15年前のショックを甦らせてしまい、さらに彼が出所目的だと思われる危険性もあって、スタークは決断できずにいます。

スタークの家にデブリンがやってきます。彼女は過去の過ちを反省してる様子で、有力な情報をスタークに与えます。それは、当時デイビスを目撃したという通報が、ビーミスの会社の近くの公衆電話からだったという情報でした。

スタークは裁判官にビーミスに対してターニャ事件の起訴を追加することを要請しますが、却下されどちらか一つに絞るように言われます。スタークは振り返って傍聴席に座るデブリンに確認し、ターニャの事件にかけることにします。しかし、弁護側からターニャ事件でスタークが被告弁護人だったことを指摘され、スタークはこの件の担当から離れるように命じられてしまいます。

後任として、誰が適任なのか―
スタークは過去の過ちを正す意味をこめて、デブリンに依頼します。彼女は、当時公園職員だった男に証言させる際、彼女の隠蔽工作がばれることになるので、躊躇しますが、スタークにはある策略がある様子です。彼を信じてデブリンは引き受けることを決心します。

公判が始まりました。まず、元公園職員に対する質問で、デブリンは順当に検察官が彼に接触してきたところまでを暴露します。そこで「その検察官の名前は?」という質問に、男はルディ・ヒル(すでに死去した事件当時のデブリンの上司)と答えます。スタークのこの作戦で、デブリンは自分の名前を公表せずにこの難所をクリアします。

もう一つの問題は、デイビスの証言では、ビーミスとピザの制服姿の男との関連性が証明できなければ、彼の犯行を裏付ける十分な証拠には至らないという点。しかし、デブリンには隠しネタがありました。ビーミスが趣味で行っていたソフトボールのユニフォームがピザのロゴが入ったものだったことを公表します。これにてビーミスの有罪が確定。デイビスは15年の月日を経て晴れて釈放、彼を見守ってきた父親と抱き合いました。


一方、ジュリーとの家庭内問題は、ずっと信じてた母親が浮気してたということを、浮気相手の息子から聞いてしまったジュリー。母親をあばずれと言ってしまい、スタークに怒られるシーンも…。ただジュリー的には、離婚の原因が母親にあったことや、それを知らなかった事が原因で、仲良くしたかった父親との関係が自分の思い込みのせいで軽薄になってしまったことに怒りを感じてたんでしょうね。
この親子にはまだまだ「壁」が存在してそうです。でもこうやって一つ一つ壁をぶち壊して本音で接しあう ことが、いい親子関係をつくる方法だと思えました。

―感想―

★★★★☆

シャークはいつも録画して2回、3回観ないと話の流れがよくわからないし、裁判のポイントがどこにあるのかが見えてこないので苦労します。だけど、何度も見直して自分なりに解釈できると、結構奥深いドラマなんだなって思えてきて最近は好きなドラマになりました。

今回はデブリンが起こしてしまった冤罪をスタークが救う話でした。中盤で、部下とターニャの事件現場の公園に言ったとき、「なんでデイビスを証言台にたたせたの?」という質問に、「彼を信じたかったから」とスタークが答えていました。部下達は、真実なんてどうでもいいというスタークのイメージが覆されたというような表情をしていたのがすごく印象的でした。

デブリンは普段は強いイメージがありましたが、今回ばかりはたじろいでしまうのも無理ありません。しかし、反発しながらも自分の過ちを素直に認める方向にいったことは観ていて納得。それを導いてあげたスターク。彼は一概にも権力と金のムシじゃなかったというの魅力的な面を見れたエピでした。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

なかなか面白い展開でした。
無実の罪で人生を棒に振ってしまうことってやっぱりあるんですね。
スタークがこの機会にデイヴィスの罪を晴らそうと必死になる姿が印象的でした。弁護士と検事の逆の立場から事件を追っていくのも興味深かったし。そして法廷で証言するデイヴィスが父親の姿を見て決意を固められたのがよかったです。
母親の裏切りを知ってショックのジュリー。スタークがお母さんとの楽しかった日々の事を語るシーンに、スタークのオヤジ株が上がったかな!

匿名 さんのコメント...

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匿名 さんのコメント...

デブリンの動揺と行動は性格もあるのでしょうね。
良くも悪くも。スタークとはまた違った感じで
面白かったです。
それにしてもスターク。“シャーク”だっただけに
ああいう面を所々見せられると、彼の弁護士としての
これまでも見たくなっちゃいます(笑)

匿名 さんのコメント...

>Garotoさんへ
あまり知られてないようだけど、やっぱり冤罪はあるんじゃないんでしょうか。CSIを観てると今は科学的捜査が飛躍的に進んでるので、昔に比べたらかなり少なくなってると思いますけど。一旦疑われると、なかなか払拭されないですしね。

オヤジ株上昇中ですよね、最初はスタークが鈍感なのかなって思ってたけど、結構いい父親なのかも。


>LFDさんへ
はじめまして。宜しくお願いします。サイト拝見させてもらいました。ドラマの紹介をメインにされているようですね。
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>suubiさんへ
自分的には、今回でデブリンが少し好きになりました。最初は抵抗してたけど、やっぱり間違いは間違いだと認めれる人間なんだなって。
以前周防監督の映画「それでも僕はやっていない」を観た時、日本の検察と裁判官達ってこんな人達だったの?って思うくらい酷かったので、それに比べればデブリンはかなりマシなほうかなって…。

スタークもたまにはマジでやってた時あったんでしょうね。デイビス親子ってそんな金持ちにも見えなかったし。