2008年12月4日木曜日

SHARK/カリスマ敏腕検察官 第5話 「失った信頼」

大学寮のパーティで女学生シドニーが男子学生にレイプされる事件が起きた。彼女は三人にレイプされたと証言。その容疑者の一人は人気大学フットボール選手のジョシュカーペンターでした。

ジョシュを容疑者として逮捕するスターク。弁護士が駆けつける間、取調室でジョシュが口にしたペットボトルを持参したペットボトルとうまくすり替え、DNAサンプルを入手。結果シドニーの体内から検出されたDNAと一致し、ジョシュが犯人である可能性が色濃くなります。

スタークの職場にジュリーが現れ、提出した論文がネットからの盗作であるとして停学処分になったと泣きついてきます。愛娘のピンチとあってスタークは娘を疑うことなく大学側と徹底抗戦。停学処分にした教授を法外な賠償金で訴える行動に出ます。

大学寮を調査するマデリンとケイシー。被害者のシドニーに懐疑的な態度をとるケイシーにマデリンが一喝します。学生に聞き込み調査をするマデリンですが、彼女はネルソンという新人のフットボールプレイヤーに目を付けます。

ジョシュは自首することをマスコミで発表し、大衆をみかたにつける作戦にでます。それをみたスターク側はマスコミに情報を流して、自首よりも早く警察を連れて大学に乗り込み、彼にスーツを被せるパフォーマンスを見せ付けて逮捕します。

弁護士側はジョシュを証言台に立たせ、彼がシドニーと交際しており、事件当日も彼女と性交渉をもっていたことを明らかにします。意表を衝かれるスターク。シドニーの陪審員への信頼性は一気に失われることになります。

スタークがシドニーを問い詰めると、人気のあるジョシュに、例え遊びでも選ばれたことに有頂天になっていたと正直な気持ちを語り始めます。彼からスターである自分とでは不釣合いだから交際できないと言われた彼女は、彼にもう一度考え直させるためにパーティに行ったが、今回の容疑者であるセスとブラントに誘われ、ジョシュを振り向かせたいが為にその二人と地下室に行ったとのことでした。

無実のジョシュを起訴し、しかも自分から地下室に行った彼女には、さすがのスタークも手を上げ起訴の取り下げを命じますが、今回の事件に闘志を燃やすマデリンは何とか立証してみせるので一日待ってほしいといいます。

マデリンはネルソンに事件の様子を聞き込みに行きます。彼はシドニーが服を破かれて走り去り、容疑者が笑っていたのを目撃していますが、証言台に立てば、レギュラーから外されることを恐れて証言を拒否します。

大学側は過去のフットボール選手達の事件記録の閲覧をプライバシーを楯に拒否しますがスタークは力ずくで押し通し、押収します。それによって容疑者の二人セスとブレントには、過去に同じようなレイプ疑惑があり、大学は彼らを守るために、被害者の女学生タンディに奨学金を出して事件をもみ消していました。

マデリンは娘の停学処分沙汰で公判に出られないスタークに変わって公判の尋問を担当します。スターク側は、タンディを証人とする思惑だったのが、シドニーが公判で弁護士側の巧妙なやり口に丸め込まれる姿を見て、証言台に立つのを拒否されてしまいます。

しかし、タンディの事件の供述から、今回のレイプの手口にも監視役がいたことが判明。マデリンは証言拒否するネルソンにしつこく粘り、監視役だった男はジョシュだったことが分かりました。

スターク達は、ジョシュの証言なしにセスとブレントを追及し、その後ジョシュを従犯で起訴する方法は、下手すれば三人とも無罪放免になってしまう危険性があるので、ジョシュと従犯で問わない司法取引をして証言させ、セスとブレントの罪を確実にする方法を考えますが、被害者のシドニーはジョシュが罪に
問われないことが納得いかない様子。しかし、負けるわけには行かないスタークは、彼女に同情するもジョシュを証言台に立たせる方法を選択しました。

大学側がジュリーを復学させることになり、ジュリーは父親に感謝しますが、ネットから盗作したことを正直に告白。スタークは教授から母親の時はこんなことは一切無かったと言われたせいもあり、ジュリーの言動にもっと気を配ろうとするのでありました…。



―感想―

★★★☆☆

相変わらずみな早口で展開がはやいのでなかなか一回見ただけで理解するのが難しいドラマです。展開をはしょってる部分も結構あって、ある程度法廷ドラマ慣れして流れが分からないと、「なんで?」ってなる時が多いです。
今回は比較的流れがオーソドックスだったから飲み込みが早かったです。レイプは立証が難しい故に許しがたい犯罪だと思いますが、被害者の彼女の落ち度もちょっと考えモノでした。「君子危うきに…」です。

マデリンのビシッとした姿にケイシーもちょっと傾きかけているのかしら?しかし、未だにこの二人しか部下ではクローズアップされていないのが惜しいです。自分の中で、存在が薄くて名前がほとんど出てこないマーティンもクローズアップしてほしいです。

ジュリーの停学処分沙汰は完全にスタークの職権乱用だけど、親子の親密な関係を築けないでいたジュリーが父親の愛情を知る方法として取った行動だったのではと思うと少し可哀想な感じがしました。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

今回の被害者シドニーが、もしジュリーだったと
したら、スタークはこんな甘く終わってなかったと
思います。
それを踏まえてもっとガツンと展開するのかなって
勝手に思ってたんですけどね~。
まぁ、今回のような終わり方もあるって感じで。
スタークとジュリーの父娘愛は、単純な事なのに
それぞれの表現が複雑です…(笑)

匿名 さんのコメント...

>suubiさんへ
そうですね。絶対もっと追い詰めたと思いますよ。
自分が思うに、現実に起きるレイプ事件でも残念ながら未だに女性と男性のとらえ方に隔たりがありますよね。
男性は絶対性的暴力に遭遇しないってたかをくくってるところが少なからずあると思うんです。特にフットボール選手のようなゴツイ男衆ならなおさらだと…。

ジュリーは甘えたかったんだと自分的には思うんです。父親はホントに自分のことをどれだけ思ってくれているのかって。じゃないと、優秀な学生だったら盗作したらどうなるか分かるんじゃないのかなって思いました。

匿名 さんのコメント...

同じような展開の話を最近SVUで観ていたので、つい比べながら観てしまいました。
SVUの方は被害者がティーンエイジャーで、レイプされたと言えずにいたので、捜査が難しかったんですが。
レイプ事件、いろいろな事例があって複雑です。男性が騙され利用される場合もあるし。
被害者が精神的にも深く傷つくことは確かです。
SVUで勉強しすぎました(汗)

娘のことになるとムキになるオヤジスターク。飛ばしすぎなければいいけれど。

匿名 さんのコメント...

>Gararoさんへ
そうですね、被害者と加害者の間に交際とかで性的関係が既にあったり、売春行為だったりすると、裁く側の事件への捉え方が全然変わってきますし、性行為自体に「合意」があったかどうかというのは第三者には完全には分からないですしね。そういうことを考えると、他の犯罪に比べて、被害者の孤独感が非常に重くのしかかるような気がします。

スタークはモノでつったり、得意技を誇示しるんじゃなくて、ちゃんと父親として娘に接してほしいです。
大学ぐらいの年頃だと、逆に父親をうっとおしがる時期だと思うんだけど…だからよっぽどなんでしょうねスタークの娘に対する無関心ぶりが。