2008年6月7日土曜日

SIX FEET UNDER #56 「前進」

-今回の死人-

ダニエル・ホルゼンチェンコ

糖尿病なのに桃の缶詰が好きで、それがたたって亡くなっていました。66歳ってかなり見た目より若かったです。



徐々に調子がよくなってきたジョージに対して、ルースは声を聞きくのも耐えられないようです。

編み物教室の友人に飲みに誘われたルースは、友人から自分を苦しめる結婚は、二人が死を分かつまでじゃなくていい、つまりジョージと離婚することを勧められます。人情的に見捨てることなんてできないと言っていたルースですが、ジョージに一緒に引越ししたらどうかと持ちかけます。ジョージは二人の再出発として喜びますが、ルースの想いは…どうもそうではなさそうです…。



マギーを夕飯に誘うことにしたネイトですが、マヤの産みの親であるリサのことについてマヤに話しかけたブレンダに腹を立てます。ブレンダは、自分の生い立ちを知ることで自我の確立を促したいと主張するのに対し、ネイトはまだそういう時期じゃないと反発。ギクシャクしたままマギーとジョージを夕食に迎えることになりました。

食事が終わり、二人の喧嘩のことをジョージ達に打ち明けると、興味を持ち出したジョージが、リサと義理の弟のホイトの不倫のことをネイトにあれこれ質問し始めます。感情的な気持ちになるネイトを見て、ブレンダとマギーがジョージを抑制しました。


翌日仕事から帰宅したネイトはブレンダに正直な自分の気持ちを告白。マヤにリサの事を話せば、いずれ、本当の父親が自分であるかどうか分からないこと、自分の母親が妹の夫と浮気してたことも知ることになる。そのことにネイトは耐えられなかったようです。そうとは知らず、自分の考えだけでマヤに教えようとしていたブレンダも反省。マヤにはリサが産みの親であることだけ教えたらいいという方針で落ち着きました。

養子のフェアに行ったキースとデービットは、可愛くて大人しい、黒人のアンソニーという少年に出会います。元々養子路線だったデービットにはお気に入りの男の子となりますが、代理母のメアリーから妊娠の知らせがきます。キースは代理母が妊娠したことと、養子を選り好みする制度に違和感を感じていまいちノリ気でない様子。

しかし、メアリーに生理が来てしまって…。結局二人でアンソニを紹介してもらうことになりましたが、アンソニには11になるダレルという兄がいることを知らされます。紹介所としては兄弟を別々にしたくないと言われた二人。ダレルとも面会したいと言ったキースにデービットは安堵します。



ルースと絶縁状態のクレアは、ビリーがおかしくなって以来、実家の離れに戻ってきてるよう。ルースには勝手に冷蔵庫のものを食うなとか、仕事をしろと言われ、おまけにビリーから復縁をしつこく迫られます。ビリーはマーガレットを利用してクレアをレストランに呼び出し、騙されたクレアはあきれ返ります。クレアから二度と好きになることはないときっぱり言われたビリーは泣き出しますが、それを見て更にヒいてしまうクレア。トイレに行くフリをしてレストランから脱走しました。



フェデリコは離婚協議中のバネッサとの復縁を熱望するあまり、長男フリオが学校で他の子を苛めた件について、学校の校長に自分達のプライベートな私生活について、大げさに話してしまう。しかし校長にバネッサが呼ばれて、フェデリコが話した事が発覚しバネッサはブチ切れ。仕事中のフェデリコのところに怒鳴り込んできます。最近は復縁することも頭をよぎったけど、あんたと結婚した私が馬鹿だったはき捨てられたフェデリコ。自分の想いとは全く逆の結果に…。



-感想-


「前進」という題名にしては、フェデリコのように後退してるカップルもいたけど、つまり離婚する方向がやっぱり前進になるのか?と思って少し悲しくなりました。マーガレットはかなり強引でしたね。何事も取引だと有無を言わさず介入してくるところがすごいと思った。ルースにしてもクレアにしても、フィッシャー家の女は、自分の気持ちが冷めると、なぜにもこう冷酷になれるのかって思った。


毎度必ず暗い話題や、気まずい雰囲気にさせられるディナーやパーティのシーンは自分的にはすごく好きで、今回もネイトとブレンダの家でのディナーは良かった。

過去の出来事に対する心の葛藤について、すごく丁寧に取り上げてると思うし、変わりたいと望んでも、なかなか変わることが出来ない人間の心境がすごくリアルに伝わってきます。 


興味本位で無神経にネイトに訪ねるジョージも自分的にはネイトの内心が分かるきっかけになって良かった。固まり始めてたネイトの心のカサブタが剥がされた感じでした。

2 件のコメント:

Garoto さんのコメント...

デイヴィッドとキース、ネイトとブレンダはちょっと前進かな。ルースも一つ気持ちの整理はついたけど。
後退しちゃったフェデリコはせっかくの頑張りが水の泡で気の毒でしたが、前進した人たちもすぐに逆戻りしちゃうのがSFUなので安堵できません。
しかしチェノウィス家の人たちって不思議すぎ・・・

匿名 さんのコメント...

アパートの下見の時のルースの冷めた視線がなんともいえませんでした…。
フェデリコはこの前にバネッサとやったから一気によりを戻そうと先ばしってしまった感じでしょうか。彼の場合、しょっちゅう早とちりとか勘違いってありますよね。
チェノウィス家って不思議というかちょと怖いですね。家族全体がクスリの力で成立してるような…。